イスラムの名医ラーゼスがはじめて文献にコーヒーを薬として記したのが、今から約1000年前。コーヒーは胃に効く薬と書いています。 古代や中世の人はコーヒーを薬として飲んでいたようですが、現在でもコーヒーのカフェインは、興奮作用、覚醒作用、心悸亢進作用、利尿作用などの作用をもっていることが知られています。
次の表は1年間の1人当たりのコーヒー消費量が、日本より圧倒的に多い国を示したものです。北欧諸国の人々が、コーヒー飲みであることがわかります。暑い国々で生産されたコーヒーを、寒い国々の人がおいしく飲んでいるのです。 これらの国々は、実は平均寿命の長い国でもあるのです。長寿とコーヒーの関係、何かありそうな感じですね。
●『主な国のコーヒー消費量と平均寿命』
*コーヒー消費量は一人当たりの年間平均飲用杯数。コーヒー生豆10グラムを1杯として換算(関係統計より、1999年データ)
*平均寿命の出典は「平成11年簡易生命表」(厚生労働省大臣官房統計情報部)
コーヒーには、実に何百もの様々な成分が含まれており、その多くがコーヒーのおいしさである「味」と「香り」をつくりだしています。たくさんある成分のひとつであるカフェインの働きは、次の3点にまとめることができます。