はじめに
コーヒーは、1000年以上も前に記されたアラビアの文献に薬として紹介されています。当初はその薬効により、少しずつ人々に知られていったコーヒーでしたが、一六世紀にヨーロッパへと伝わり、焙煎法の発達や、インスタントコーヒーの発明、缶コーヒーの開発などを経て、ご存じのとおり、世界中の人々に愛される飲み物となりました。
今や日本も、世界第3位のコーヒー消費国となり、私たちの暮らしのいたるところにコーヒーとの出会いがあります。
さて、コーヒーが、1000年を超える長きにわたり人々に支持されてきた背景を考えると、嗜好品としての性質だけではなく、人間の健康にもたらす効能を無視するわけにはいきません。
当協会では毎年、大学の研究機関等の協力を仰ぎ、コーヒーと健康に関する最新の正しい知識をお知らせすることを目的として、研究発表を続けてきました。
おかげさまで当協会は、設立20周年を迎えることができました。それを記念してここに本冊子「コーヒーのこと からだのこと」をお届けします。本冊子には、より多くのみなさまにコーヒーを理解していただけるよう、これまでの主な研究結果やみなさまの健康に役立つ最新の情報を収集いたしました。
100パーセント自然飲料であるコーヒー。コーヒーとともに、この冊子がみなさまの健康のお役に立てれば幸いです。
(社団法人 全日本コーヒー協会) |
|
= 目 次 = |
|
※所属、役職については研究発表当時のものを記載、現在とは異なる場合があります。 |
↓comming soon
●コーヒーの強力な抗菌作用 |
ピロリ菌や大腸菌を激減させるコーヒーは、胃かいよう、胃がん、食中毒に有効 |
〜東海大学医学部 石井直明助教授の研究成果から〜 |
【コラム】 食品添加物や活性酸素を除去 |
●消化管がんの予防効果 |
一日三杯以上コーヒーを飲む人は、直腸がんになる危険度が半減する! |
〜愛知県がんセンター研究所 田島和雄疫学・予防部長の研究成果から〜 |
【コラム】 各種がんを抑制するクロロゲン酸 |
=coffee break= ●薬としてのコーヒーの歴史 |
●動脈硬化を防ぐはたらき |
善玉コレステロールを増やして動脈硬化を防ぐ。特に女性に効果があることがわかった! |
〜防衛医科大学校第一内科 伊藤利光医師の研究成果から〜 |
【コラム】 γ-GTPを下げ、肝臓病を防ぐ |
●めまいや立ちくらみの予防 |
コーヒーを飲用することによって、めまいや立ちくらみが予防できる! |
〜山形大学医学部附属病院医療情報部 八巻通安教授の研究成果から〜 |
【コラム】 二日酔いの頭痛にはコーヒーを |
●痴呆予防に役立つ成分 |
コーヒー豆に含まれるトリゴネリンが、脳神経細胞を活性化させ、痴呆を改善する |
〜富山医科薬科大学和漢薬研究所 服部征雄教授の研究成果から〜 |
【コラム】 アイスコーヒーの効用 |
●コーヒーのダイエット効果 |
カフェインは脂肪の燃焼を促進し、エネルギー代謝を活性化する |
〜京都府立医科大学第一内科 吉田俊秀講師の研究成果から〜 |
【コラム】 ヘルシーダイエットのすすめ |
|
|